天然の睡眠サポート成分:ナツメ、GABA、L-テアニンほか。

ドリンクに使われるメラトニン不使用の睡眠成分のうち、よく研究されているのはL-テアニン(4週間の試験で1日200 mg)、サフランエキス(寝る1時間ほど前に28 mg)、エルゴチオネイン(1日20 mg)です。GABAとマグネシウムは人気がありますが、睡眠についてのエビデンスは手薄です。ナツメの睡眠研究は、果実ではなく種子についてのもの。Boundlessはこれらを、2つの夜用ドリンク、Sleep Shotとスリープレメディのココナッツウォーターに配合しています。どちらもメラトニンは入っていません。
なぜメラトニン以外に目を向けるの?
メラトニンは、体に「夜だよ」と伝えるホルモンです。夜にホルモンを足さずにくつろぎたいと考える人は多く、アミノ酸、ミネラル、植物エキスを中心とした「メラトニン不使用のスリープドリンク」というカテゴリーが生まれました。しっかりしたヒト研究があるものもあれば、ほとんどが言い伝えというものもあります。どれがどちらなのか、見ていきましょう。
L-テアニン:お茶の葉から生まれる落ち着き
L-テアニンは、お茶に含まれるアミノ酸です。二重盲検プラセボ対照試験では、健康な成人30人が1日200 mgを4週間摂りました。プラセボと比べて睡眠の質のスコアが改善し、ストレスや不安のスコアも改善しました。小規模ですが、きちんとした研究です。スリープレメディのココナッツウォーターにちょうど200 mg入っているのは、そのためです。
サフラン:夜のスパイス
サフランエキスは、植物成分の中でも比較的質の高い睡眠試験があるもののひとつです。睡眠に不満のある成人120人を対象とした4週間の研究では、寝る1時間ほど前に標準化エキスを摂ると、プラセボと比べて睡眠の質の評価と起床時の気分が改善しました。14 mgと28 mgの用量で、結果はほぼ同等でした。スリープレメディには28 mg入っています。
エルゴチオネイン:睡眠でも名前が挙がる抗酸化物質
エルゴチオネインは、体内でつくることができない抗酸化アミノ酸で、そのほとんどはきのこから摂取されます。研究の多くは細胞の保護に関するものですが、睡眠に悩みのある人に1日20 mgを4週間摂ってもらったランダム化プラセボ対照試験では、睡眠の困難が少なくなったと報告されました。スリープレメディには20 mg、Sleep Shotにもエルゴチオネインが入っています。詳しくはエルゴチオネインのガイドで。
GABA:人気はあるけれど、エビデンスはまだ初期段階
GABA(γ-アミノ酪酸)は脳内で落ち着きをもたらす伝達物質で、キムチなどの発酵食品にも含まれています。日本では「GABA入り飲料」もおなじみです。ヒトでのエビデンスはまだ初期段階で、小規模なクロスオーバー研究では寝る前の約100 mgで寝つくまでの時間が短くなった一方、2020年の試験のレビューでは、睡眠についてのエビデンスは非常に限られているとされました。スリープレメディには100 mg、Sleep ShotにもGABAが入っています。
マグネシウム:どのくつろぎドリンクにも入っているミネラル
マグネシウムは、体が筋肉や神経の正常なはたらきに使う必須ミネラルで、食事から十分に摂れていない人も多い成分です。SNSで話題の「スリーピーガール・モクテル」をはじめ、ほとんどの夜用ドリンクに登場します。Sleep Shotには50 mg。スリープレメディには、本物のココナッツウォーターにもともと含まれるマグネシウムに加えて、80 mg(1日摂取基準値の19%)が入っています。
ナツメと睡眠:果実?それとも種子?
ナツメ(Ziziphus jujuba、紅棗)は、何世紀にもわたってアジア各地の夜のお茶に使われてきました。ここからは正直な話です。睡眠の研究は、中医学で「酸棗仁(さんそうにん)」と呼ばれる種子についてのもので、そのほとんどはそれを含む漢方処方を対象としています。そうした処方の試験13件を対象とした2018年のレビューでは心強い結果が示されましたが、試験はいずれも小規模で、エビデンスはまだ限られています。Boundlessが使っているのはナツメの果実。睡眠成分としてではなく、やわらかくジャムのような味わいと、夜のルーティンにふさわしい素材として選んでいます。
Boundlessのどこに入っている?
| 成分 | 研究で使われた量 | Sleep Shot(25 mL) | スリープレメディ(350 mL) |
|---|---|---|---|
| L-テアニン | 1日200 mg、4週間 | — | 200 mg |
| サフランエキス | 14〜28 mg、寝る1時間前 | — | 28 mg |
| エルゴチオネイン | 1日20 mg、4週間 | 配合 | 20 mg |
| GABA | 約100 mg(小規模な研究) | 配合 | 100 mg |
| マグネシウム | 必須ミネラル | 50 mg | 80 mg |
| ナツメ | 研究されたのは果実ではなく種子 | 果実エキス | 果実、150 mg |
| メラトニン | — | なし | なし |
Sleep Shotの全成分の正確な量は、各パックに記載しています。スリープレメディもカフェインフリーです。
取り入れ方
スイッチではなく、くつろぎ時間の一部として取り入れましょう。Sleep Shotかスリープレメディを、サフランの研究と同じタイミングの寝る1時間ほど前に。そして、地味だけれど効き目のあることを。部屋を暗くする、毎日同じ時間に寝る、スマホは別の場所に置く。Sleep Shotは、アルロースで甘みをつけた糖類ゼロの25 mLラベンダーショット。スリープレメディは、ブルーベリーのひとひねりを加えた350 mLの本物のココナッツウォーターです。どちらもまもなくアメリカで発売。Sleep Shotは1本US$4.99、スリープレメディは1本US$4.49です。
エビデンスを読む。
- Hidese S, et al. Effects of L-theanine administration on stress-related symptoms and cognitive functions in healthy adults: a randomized controlled trial. Nutrients. 2019;11:2362. PubMed
- Lopresti AL, Smith SJ, Drummond PD. An investigation into an evening intake of a saffron extract (affron) on sleep quality, cortisol, and melatonin concentrations in adults with poor sleep: a randomised, double-blind, placebo-controlled, multi-dose study. Sleep Medicine. 2021;86:7-18. 全文
- Katsube M, et al. Food-derived antioxidant ergothioneine improves sleep difficulties in humans. Journal of Functional Foods. 2022;95:105165. 要旨
- Yamatsu A, et al. Effect of oral γ-aminobutyric acid (GABA) administration on sleep and its absorption in humans. Food Science and Biotechnology. 2016;25:547-551. 全文
- Hepsomali P, et al. Effects of oral gamma-aminobutyric acid (GABA) administration on stress and sleep in humans: a systematic review. Frontiers in Neuroscience. 2020;14:923. PubMed
- Zhou QH, et al. Suanzaoren formulae for insomnia: updated clinical evidence and possible mechanisms. Frontiers in Pharmacology. 2018;9:76. 全文